韓国がアフガン、米に望むこと―韓国人拉致事件で
現在アフガニスタン政府は、タリバンに拉致された韓国人22人の安全を確保するという目標と、タリバンとの戦争に勝利するという目標との間で、ジレンマを抱えている。どちらを優先しても、もう一方の目標に悪影響を与えるためだ。
現在拘束されているタリバンのメンバーを捕らえるまでには、アフガニスタン政府軍や米軍などに多くの犠牲が生じた。もしメンバーの釈放に応じれば、その犠牲が無駄になってしまうだけでなく、敵方の戦力や士気が向上するきっかけを提供してしまうことになる。それだけにアフガニスタン政府がタリバンのメンバーの釈放をためらう理由はよく理解できる。
しかし、今回は人質の数が22人にもなる。また、すでに1人が殺害されているだけに、まかり間違えば大惨劇につながる恐れもある。それだけに人質の数が1人、2人だったこれまでの事件とは違った対処が必要だ。しかも今回の人質はアフガニスタンに駐留する軍人でも、金もうけを目的にやってきた商売人でもない。純粋にアフガニスタンの女性や子どもたちの力になろうと考え、仕事や学校を休んでまでして、はるばる遠い国からやって来た人たちだ。
韓国・朝鮮日報28日付社説。カルザイ・アフガン政権に要望している。本音だろう。
世界規模でテロとの戦いを展開している米軍が、厳しい姿勢を崩すとは考えにくい。しかし同盟国である韓国が直面した困難は、対テロ戦の原則と同じくらいの重みがあるといえる。韓国は同盟国である米国を支援するため、イギリスに次いで2番目に多くの兵力をイラクに派遣し、アフガニスタンにも建設工兵や医務部隊を派遣し、協力してきた。韓国が中東の火薬庫といわれるレバノンに大規模な戦闘兵力を派遣したのも、米国の世界戦略を支援するためだった。
現在韓国からは外交部第1次官に続き、大統領の特使までがアフガニスタンに赴いて、解決の糸口を探そうと懸命の努力を行っている。相反する二つの目標を前にジレンマに陥っているアフガニスタン政府や米国政府には、人命を優先する方向で決定を下し、韓国政府の力になってくれることを望みたい。
ブッシュ米政権への要望。
タリバン韓国人拉致

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