「大量破壊兵器保有の嘘情報は、イランを牽制」―フセイン元大統領、米軍の大規模軍事作戦予期せず

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NEW YORK - Saddam Hussein allowed the world to believe he had weapons of mass destruction to deter rival Iran and did not think the United States would stage a major invasion, according to an FBI interrogator who questioned the Iraqi leader after his capture.

Saddam expected only a limited aerial attack by the United States and thought he could remain in control, the FBI special agent, George Piro, told CBS's "60 Minutes" program in an interview to be broadcast Sunday.

"He told me he initially miscalculated ... President Bush's intentions," said Piro. "He thought the United States would retaliate with the same type of attack as we did in 1998 ... a four-day aerial attack."

 2006年12月絞首刑に処せられたイラクのフセイン元大統領の尋問に当たったジョージ・ピロ(George Piro)米連邦捜査局(FBI)尋問官は27日に放映されるCBS報道番組「60分」(60 Minutes)のインタビューで、同元大統領は、ペルシャ湾を挟んで対峙するイランを牽制する上で、大量破壊兵器を保有することは有用と世界を説得することは可能と信じ、米国が大規模な軍事侵攻を行うことはあるまいと確信していたことを明らかにした。AP通信が速報。

 ピロ尋問官によると、フセイン元大統領は、例え米国の軍事攻撃があるにしても、それは空軍力を用いた限定的なもので、引き続き政権を掌握し続けることができると思っていたという。同尋問官は、「彼はわたしに、ブッシュ(米)大統領の意図に関し、初期の段階で判断が間違っていたことを認めた。彼は、米国は1998年に実行された4日間の空爆と同じようなタイプの報復攻撃行うだろうと考えていた」と明言。

 AP通信によると、フセイン元大統領の側近の1人は03年8月に同通信に対し、フセイン元大統領は米国の大規模な軍事作戦を予期しておらず、大量破壊兵器保有問題に関しても、大量破壊兵器を既に破棄していたにもかかわらず、言を左右にして恣意的に国際世論を翻弄していたことを明らかにしている。

 フセイン大統領はイラク戦争開戦以前、一貫して大量破壊兵器の保有についてこれを公に否定していたにもかかわらず、1998年から02年までイラク国内で大量破壊兵器の調査に当たっていた国連調査団の現地査察を認めず、02年11月に国連調査団が引き上げると、今度は一転してイラクは国連調査団に全面的に協力していたと主張していた。

 レバノン系米国人でアラビア語に堪能なピロ尋問官は、イラク戦争開戦後9カ月たった03年12月にバグダッド北方のティクリート近くの隠れ家で身柄を拘束されたフセイン元大統領が、「大量破壊兵器をイラクが保有しているという嘘の情報がイランの対イラク再侵攻を食い止めてくれると信じていた」とし、大量破壊兵器という「幻」を振りまくことで、イランがイラクに攻め入ることを防いでくれると判断していた背景を詳述。

 その一方で、ピロ尋問官は、フセイン元大統領が大量破壊兵器保有計画を再開したいという意図を持っており、化学兵器、生物兵器、核兵器の開発を可能にする技術陣を保持していたとしている。

 また、1991年の湾岸戦争の原因となった前年のイラク軍クウェート侵攻(湾岸危機)については、フセイン元大統領は、クウェート王家のサバハ首長が、イラク人女性を打ち据えるという不名誉極まりない行為をとったためだとピロ尋問官に明らかにしたという。

 フセイン元大統領の大量破壊兵器保有問題については、米国内では引き続きブッシュ政権の最大の汚点として問題視されており、米国の調査報道を専門とする独立系報道機関「公共の完全性に関するセンター」(The Center for Public Integrity)は22日、「イラク戦争・戦争カード―偽装に彩られた戦争への道」(Iraq-The war card orchestrated deception on the path to war)と題するチャールズ・ルイス(Charles Lewis)、マーク・リーディングスミス(Mark Reading-Smith)両氏共同署名による調査報道記事を掲載。

 その中で、両氏は、ブッシュ大統領をはじめ同政権の高官7人―チェイニー副大統領、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当、当時)、ラムズフェルド国防長官(当時)を含む―が、01年9月11日の米同時多発テロ以降2年間にわたって、イラクのフセイン大統領(当時)による国家安全保障上の脅威に関する少なくとも935回の嘘の声明を出していたことを明らかにしている。

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このページは、J_Ishikawaが2008年1月26日 08:53に書いたブログ記事です。

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