【米大統領選】大政翼賛会的なロシア、百花繚乱の米国―大統領選びに見る国民のありようの違い

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 ロシア大統領選挙で当選したメドベージェフ第1副首相が7日、クレムリンで大統領就任宣誓を行い、第3代大統領に就任。プーチン前大統領はこの日をもって退任したが、メドベージェフ新大統領によって首相に指名された。首相指名は8日に下院で承認され、大統領と実力派首相が並立する異例の「双頭体制」が実現。

 メドベージェフ新大統領は宣誓後の演説で「市民と経済の自由を発展させることが最重要の課題だ」と述べ、法の尊重や汚職との闘いを訴えた。また、プーチン前政権の8年間で長期的発展の強固な基盤が築かれたとした上で、「このチャンスを最大限利用し、ロシアを世界でも最良の国の一つにする」と呼号。

 ところが、かつての旧ソ連時代に激しく世界の覇権を競い合った米国では、同じ大統領を選ぶに当たって、共和党からの政権奪取を狙う民主党内で、オバマ候補とクリントン候補が泥沼の大統領候補指名争いを続けたまま。大政翼賛会的な色彩の濃いロシアに対し、さすが世界に民主主義の範を日々たれている米国だけのことはある。

 4月22日のペンシルベニア州予備選に続き、7日にはノースカロライナ州とインディアナ州で予備選が実施されたが、ペンシルベニア州予備選を制したオバマ候補が、ノースカロライナ州で勝ち、土壇場に追い込まれているクリントン候補がインディアナ州予備選で辛勝。これまの獲得代議員数は、どちらも圧倒的に優位とは言えず、ほぼ二分された形。全予備選が終了する6月3日までこのまま推移するとの見方が支配的だ。

 とにもかくにも、一刻も早く党としての大統領候補者を決めて、一丸となって共和党のマケイン候補との決戦の準備を始めたい民主党指導部にとっては、現段階でオバマ候補を擁立する決定的な要素がなく、かといって、撤退をクリントン候補に受け入れさせる決め手もないという悪循環。

 先頭を走るオバマ候補の米国民に対する求心力は依然と未知数で「雰囲気」頼みの感がなきにしもあらず。かといって、クリントン候補が正当に指名を獲得する見込みも、このままでいけば薄いままだ。長引く中傷合戦で、党内の支持基盤は分裂し、「共和党に負けるのではないか」という不安の声が強まっている。米主要メディアも、「列車が転覆した状態」「結論出ず」「終わりの見えない戦い」と疲れ気味。

 大統領選民主党候補争いが長期化する中で、選挙資金捻出にもオバマ、クリントン両候補は頭を悩ませている。劣勢のクリントン候補の懐具合がどうもおかしいようだ。オバマ候補が3月に集めた献金総額は4280万ドル、クリントンは2090万ドル。ペンシルベニア州予備選の投票日前日には、クリントン陣営が多額の借金を抱えていることも報道された。

 この7日には、クリントン陣営が、クリントン候補が4月から5月にかけて、個人資金計640万ドル(約6億7000万円)を選挙資金として陣営に貸与したことを明らかにした。同候補は1月末にも500万ドルの私財を投入しており、オバマ候補との指名争いで劣勢が続く中、資金繰りも困難に陥っている実態が浮き彫りとなった。

 民間調査機関「応答する政治センター」によると、クリントン候補は3月末時点で手持ち資金3170万ドルでオバマ氏を約2000万ドル下回っているほか、借入金が1500万ドルに達している。

 実際のところ、これだけ執拗に中傷合戦を展開して、「はい大統領候補が誰々さんに決まりました。今度は、マケインさんが相手ですから党を挙げて戦いましょう」と豹変できるのか?今回はしつこくオバマに食いついてマケインに勝たせず、次回大統領選で勝負に出るというクリントン候補の「本心」なるものが囁かれるゆえんである。

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このページは、J_Ishikawaが2008年5月13日 09:46に書いたブログ記事です。

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