【米大統領選】全人格が公衆の面前にさらされる米大統領選―オバマ議員が中傷反撃サイト、夫人の「白ンボ」疑惑騒ぎで怒り心頭
米大統領選民主党候補を確定させたバラク・オバマ上院議員に対する中傷が高まっている。ヒラリー・クリントン上院議員との熾烈を極めた大統領選民主党候補指名争いに終止符を打ったオバマ氏だが、米大統領選は、立候補した本人はもとより、その伴侶や家族、出生、性癖までもが問われる全人格的な国家元首選びの側面を持つ。攻撃されたらやり返すど根性がなければ、とてもではないが人類史上最強国家の頂点に立つことはできない。
そこでオバマ議員が立ち上げたのが「中傷と戦う」(Fight the Smears)という言われなき中傷に断固反論するサイト。
初の黒人大統領を目指すオバマ氏はミドルネームが「フセイン」。父親はケニア人、インドネシアで育った特殊な経歴などから、指名争いの過程では保守派に「イスラム教徒」と攻撃されたり、米国民ではないとの中傷にされされてきた。特に米国生まれの生粋の米国人ではないといううわさに対しては、出生証明書の写真を掲載、ハワイが米国の州になった1959年8月21日以降の1961年にハワイで生まれたとし、米国憲法修正4条第1項に基づき、米大統領選に出馬していると強調している。
中傷の矛先は、オバマ議員本人だけではなく夫人のミシェルさん(44)にも向けられ、今年5月30日には、ミシェルさんが教会での演説で、「白ンボ」(whitey)という言葉を使ったというまた聞きのうわさが、保守系ブログを通じて広まる事態となった。サイトでは、ミシェルさんが「白ンボ」という言葉を使っている場面を録音したテープもしくはビデオが存在するという噂に対しては、「そんなテープはない」と反撃。
この「白ンボ」発言問題はその後、単なる噂の域を越え、保守系FOXニュースなどが上記にYouTube動画にみられるような格好の報道ネタにするようになった。これに対しても、「中傷と戦う」は反論を加えているが、その反論の具体的材料がないのも事実だ。出生にまつわるうわさは出生証明書を見せればぐうの音も出ない。が、そういう発言はしていないということを証明するのは至難の業だ。「そういうテープはない」ということは、反論の材料もまたないということだからである。
サイトで列挙されたうわさは「オバマはイスラム教徒」「過激なマドラサ(イスラム神学校)に通っていた」など。これに対しては、サイトでは、オバマ議員はイスラム教徒として育てられたことはなく、全くの敬虔なキリスト教徒とし、マドラサに通っていたとの噂に対しては、少年時代をインドネシアで過ごした一時期、キリスト教徒の生徒として一部授業を受けただけととしている。ただ、胴議員は、ミドルネームが「フセイン」で父親がケニア人であることから、今後も繰り返しこの種の人格攻撃にさらされるのは確実。
サイトでは、米上院でオバマ議員が、「忠誠の近い」(The Pledge of Allegiance) の音頭をとるYouTube動画が掲載されている。
まあ、これが、オバマ議員が米国の有権者に一番訴えたい米国へ忠誠を誓った政治家としての自分であろう。そして忘れてならないのは、こういった噂和は、保守派だけでなく、オバマ議員と死闘を演じた同じ民主党のヒラリー・クリントン議員陣営からも世間に流されていたということである。
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