【米大統領選】ホワイトハウス入り念頭のオバマ、虎視眈々のクリントン―4年後それとも8年後?
米誌ニューズウィークが20日公表した大統領選に関する全国規模の世論調査によると、イラク戦争などブッシュ現政権の路線に嫌気した国民の支持を背景に、民主党候補に決まったオバマ上院議員が51%の支持を獲得、共和党候補に確定しているマケイン上院議委員の36%に対し、大差をつけて優勢となっていることが判明。
この調査は調査は18、19の両日、1010人を対象に電話で行われた。オバマ議員がクリントン上院議員と激しい民主党候補指名争いを続けていた5月末に実施された同種の調査では、オバマ氏とマケイン氏の支持率はともに46%で拮抗していたことから、本選に向けた選挙戦の中でも、オバマ議員の勢いが増していることを浮き彫りにした形。
オバマ議員のホワイトハウス入りを前提にした行動も目立つ。胴議員は16日、訪米中のゼバリ・イラク外相と電話会談し、11月の本選挙の前にイラクを訪問して現地状況を視察したいとの意向を伝えた。また、自らが当選した場合に、イラク駐留米軍を段階的に撤退させる方針を直接説明した。
オバマ議員は、大統領就任後16カ月以内にイラクから米軍戦闘部隊を撤退させる方針を公約に掲げているが、電話会談では、ゼバリ外相に対し、「われわれはイラク駐留の恒久化に利益があるとは考えていない。これまでの成果が損なわれないよう拙速な行動は避けるが、戦闘部隊の駐留は終わらせるつもりだ」と明言。少なくとも、現在のような形の米軍駐留はなくなる可能性を示唆。
さて、涙をのんだクリントン上院議員だが、国民の厭戦気分を背景に勢い付いているバラク議員をどう見るのか。「行く手を阻むガラスの天井を今回は破れなかった。しかし、支持してくれた1800万人分のヒビを入れることが出来た。次はもっと容易に通れると期待できる」「今回、私は目標直前で頓挫した。が、つまずいたとしても、信念を曲げるのはやめよう。周りの者が、お前には無理だ、出来ないなどと言っても、耳を傾けないようにしよう」と先の敗北宣言で断じた彼女。再挑戦の意志は明確だ。
クリントン議員にとって、ホワイトハウス入りへのシナリオは、1)4年後の次回大統領選に挑戦2)8年後の大統領選に挑戦―の2つがある。前者の場合は、11月の本選でマケイン議員がオバマ議員を破って当選することが条件、クリントン議員が副大統領候補としてオバマ議員とタッグを組もうが組まなかろうが、民主党側が負けることが条件だ。
後者の場合は、オバマ議員がマケイン議員を破って当選したときだ。当選すればオバマ「新大統領」は当然ながら4年後には再選を習うだろうし、クリントン議員としては、オバマ氏の任期が切れるまで8年間待たなければならない。現在クリントン議員は60歳だが、年齢的にも「8年後」が最後の挑戦となるだろう。
で、クリントン支持者の間では、11月の本選でオバマ議員がマケイン候補に敗れることを期待する向きが多いという情報が流れる根拠となる。クリントン議員は敗北宣言の中で、オバマ支持で民主党が団結するよう訴えたが、これはあくまで表向き。「つまずきはしたが信念は曲げない」とした彼女。マケインが勝てば4年後、バラクが勝てば8年後の大統領選に出馬するとみた。
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