オバマ次期米大統領に必要なのは「教師」ではなく忠実な「部下」

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 国務長官となるクリントン上院議員は、オバマ次期米大統領の「部下」として本当に働けるのだろうか。オバマ次期大統領に必要な国務長官は、大統領の政策を忠実に実行する部下であり、国際経験豊富な教師ではないからだ。両者とも「テロとの戦い」は完遂すると公言しているが、オバマ次期大統領はイラク戦争開戦に反対し、クリントン氏は賛成した。クリントン氏は、この判断は当時のワシントン政界の誰よりも正しかったと確信しているとされる。

 己の賛成票に断固とした確信を持つクリントン氏と、今大統領選民主党候補指名争いで同氏のこの判断を間違いと攻撃して民主党大統領候補となり、そして結果的に大統領に当選したオバマ氏。クリントン氏はオバマ氏を「未熟」と攻撃したが、その「未熟者」の下で部下として働いていくわけだ。両者とも、その間に溝があることをいわば承知の上での手打ちだが、手打ちしたからといって溝を埋める考えがあることを確認し合ったわけではない。

 オバマ次期大統領が、ベトナム戦争下のニクソン大統領がキッシンジャー大統領補佐官を軸に外交戦を展開し当時のロジャーズ国務長官を完全に「蚊帳の外」に置いた例にならうのではないかと前回指摘した。オバマ次期政権の外交通としては、院外交委員長だったバイデン次期副大統領、留任するゲーツ国防長官がいる。国家安全保障担当大統領補佐官にジョーンズ海兵隊大将だ。これにクリントン国務長官が加わって、オバマ外交が展開されることにる。部外者から見れば、どうしても「集団指導体制による外交」と言わざるを得ない。これにクリントン氏は満足できるのか?

 まあ、満足できるもなにも、「部下」が「上司」の指示働くのは世の常だ。オバマ次期政権でも全く同じ。働くのが嫌ならやめてもらうしかない。国務長官は大統領、副大統領に次ぎ政権内ナンバー3だが、大統領の命令で働く立場だ。クリントン国務長官の時代が長く続くとはどうしても思われないのである。

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このブログ記事について

このページは、J_Ishikawaが2008年12月20日 15:16に書いたブログ記事です。

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