「不当な要求は拒否。扇動者は責任を負うことになるぞ」―イラン最高宗教指導者、ムサビ派デモに警告

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 ホメイニ師は鬼籍に入って久しく、宗教界保守派イスラム共和党(IRP)の重鎮の1人として同師を支えたハメネイ師が、最高宗教指導者としてイランの精神的支柱となってからも幾星霜が流れた。初のイスラム革命として世界を驚愕させ、後に在テヘラン米大使館占拠・人質事件を引き起こし悪名をはせたイランだが、そのイランが、12日行われた大統領選の結果を巡り揺れている。

 ハメネイ師は19日、今回の大統領選で現職・保守強硬派のアハマディネジャド大統領が再選を決めたあと初めて行われたイスラム教金曜礼拝で導師を務め、「(アフマディネジャド再選は)国民の選択であり、選挙結果を変えることは容認できない」と断言、アフマディネジャド再選の事実を確認するとともに、改革派のムサビ元首相支持派に対しデモ終結を要求した。

 テヘラン中心部で行われた金曜礼拝には数万人が参加。ハメネイ師は「街頭行動は、候補者の不当な要求を体制が受け入れるための圧力とはならない。背後にいる(ムサビ氏ら)指導者が結果の責任を負うことになるだろう」と非難し、大統領選で敗れたムサビ元首相支持派の主張を「不当な要求」と断言。今後、革命防衛隊による街頭デモの撤退的弾圧の可能性を示唆した。

 要するにハメネイ師は、開票結果を疑問視するムサビ元首相やその支持者を単に批判するばかりで、アフマディネジャド大統領の政権に潜む「腐敗の芽」をどうやって除去するか、もしくは取り除ける可能性があるのかについては全く言及せず。いかにイスラム体制と言えども、改善すべき点はきちんと認めて、改善に努力しなければなるまいに。。。

 これまでの段階で、イラン大統領選の開票結果をめぐるムサビ元首相支持派と当局側官憲の衝突は、少なくとも全国11都市に広がり、当局などの弾圧による死者は累計で少なくとも15人になった。ムサビ元首相は17日、声明を出し、選挙無効と再選挙を改めて要求、抗議デモ継続の姿勢を示した。

 イランの有力な人権団体によると、南部シラーズでは16日夜(日本時間17日未明)、1万人近いムサビ元首相支持派と警官隊が衝突。当局は市内に外出禁止令を出したが、抗議行動は17日未明まで続いた。中部イスファハンでは、中心部で抗議集会が17日未明まで続き、多数の負傷者と逮捕者を出した。中部ヤズド、西部ハマダンでも負傷者が出た模様。

 イランとの対話を大統領選時代から模索しているオバマ米大統領は、困惑の体だ。対話は相手側がしっかりしている時にのみ成り立つからである。が、ともかくも、米上院と下院はともに19日、イラン大統領選の不正疑惑を巡る連日の抗議デモを弾圧しているとして、イラン政府を非難する決議を採択。この決議に拘束力はないが、及び腰のオバマ大統領に対する「圧力」にはなっている。

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このページは、J_Ishikawaが2009年6月23日 15:57に書いたブログ記事です。

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